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「のりじ」さん、「他のカウンセラー批判」に、人格を疑う
2015年2月23日
*** ハンドルネー� ***
のりじ
*** ご相談の内容 ***
何人かのカウンセラーにカウンセリングを受けてきましたが、
なかなか自分の心と合致する方を見つけられません。
新しいカウンセラーとお話しする時に
今までのカウンセラーのお話しします。
そうすると、中に前のカウンセラーの批判をしたり、
「� 人療法だ」、「そのカウンセリングはばかげている」
と口に出す方がいることに驚いています。
カウンセラーが同じ職種のカウンセラーのやり方に
コメントしたり批判したりする心理はなんなのでしょうか?
このまま� と、カウンセラーの人格を疑いたくなってしまっています。
ご回答よろしくお願いします。
<お返事>
「のりじ」さん、初めまして、風早里美です。
メールを戴いて、随分と時間が経過してしまいました。
このご相談を頂いた時から、多くの方が直面する問題である可能性が高く
お返事をしたいと思っておりましたが、業務が重なり遅くなってしまいました。
申し訳ありませんでした・・・。
「のりじ」さんは、何人ぐらいのカウンセラーとお話をしてきたのでしょうか?
そのカウンセラー達に、どういった印象を持っているのでしょう・・・。
「のりじ」さん、「カウンセラー」は「万能な人間」ではありません。
「カウンセラー」は、きっと弱い心を持ち、駄目な部分も一杯もっています。
勿論、私もそういった一人のカウンセラーです。
でも、だからこそ他の人の
「心の痛み」を感じる事が出来る様に、私は思っています。
「のりじ」さんのご質問である、他のカウンセラーの療法に対する批判は
一概には言えませんが、自己防衛の一つなのかもしれないですね。
つまり、自分自身の関わり方〈療法)を肯定している為に、
他者の療法を受け入れられない・・、
結果「攻撃」の様な批判になるのではないでしょうか?
また、前のカウンセラーを去って、ここ(自分)に来てくれた訳ですから
そのクライアントの判断を肯定する気持ちであったり、
「新しくやっていきましょう」といった安心感を与えたい気持ちの人もいるでしょう。
私のところにお出でになる方々も、
何人かのカウンセラーの面談をされた方もいらっしゃいます。
時には、「う~ん・・・」と思う経験をされた方もいらっしゃるのは事実です。
「のりじ」さんが仰りたいのは、もっと攻撃的に批判をされるカウンセラーかもしれません。
そこで、この経験を元に
「のりじ」さんが何かを感じ判断していく事が大切です。
シンプルに言うと、そのカウンセラーに、「また話したいと思う」か、
「もう話したくない」と思うか・・・です。
カウンセラーの方が前任カウンセラーを批判した際に、
その事、そのものに拒否反応をせず、
そのカウンセラーのあり方を「部分」として捉えてみてください。
「カウンセラー」は確かに専門家です。
しかし、サービス業ではありません。
つまり、「カウンセラー」と「クライアント」とで
『創り合っていく事』が、とても大切な事だと私は思うのです。
他のカウンセラーを批判しているカウンセラーを部分として捉えた時に
そのカウンセラーの全体を感じた時に、そのカウンセラーの全体に対して
「YES」なのか、「NO」なのかを考えてみる事が大切だと思います。
「YES」は、また話してみたい・・・です。
「NO」は、もう二度と話したくない・・・です。
『部分』を見れば、誰でも出来ない事、駄目なところがあるものです。
しかし、『全体』としてその人を見た時に個性の一つとなり受け入れられる事もあります。
許せる事であれば、それを受け入れていくことで
「人」と「人」は育て合い、認め合う事が出来る様に思うのです。
少し不快な事を言ったが、「もう話したくない」と思ったわけではない� �合は
時間をかけて相手(カウンセラー)と関わってみると、
「あれぇ、こんなところがあった」等、良いところが見えてくるかもしれません。
そうであるならば、時間をかけて判断していく事も大切かも知れないです。
「のりじ」さんは、「そんな事が聞きたいわけではない」と言われるかもしれないですね。
ただ、「のりじ」さんが、なかなか心を合わせるカウンセラーと出逢えない事が
もしかしたら、今までの「カウンセラー」の方々の問題ではなく
「のりじ」さんの中にある、心の癖によって起こっている可能性があるよう感じました。
「全体」よりも、「部分」にフォーカスされてしまうという癖です。
「不快感」「嫌悪感」・・・・、それも「のりじ」さんが感じている大切な感性です。
ただ、その事が2回目・3回目と面談をする内に
「変わってくる」「許せるようになってくる」そんな事もあるかもしれません。
「のりじ」さん、カウンセラーでなくても、
単発ではなく、長期的なスパンで感じてみましょう・・、
時間をかけて創り合ってみましょう・・・。
そんな事をお伝えしたくなりました。
私はご依� �を� �いても、予約で待って頂く事も多い為に
他のカウンセラーを探される様に促す場合も多いように思います。
初めて受けられる方は、相性が合うかどうかも分からない� �合が多いからです。
予約で待って頂くよりも、他のカウンセラーの方と相性を確かめる事で
良いカウンセラーと出逢えるかもしれないですし、
もし相性が合わなかった� �合は
その後に出逢うカウンセラーと相性が合う事を実感できるように思うからです。
色々な方と出逢いましょう・・・、
色々と語り、色々と感じ判断し
最後には心を全て見せる事の出来るカウンセラーと出逢われることを願っています。
応援しています。
風早里美
<追記>
ご質問に戴いた内容の様にカウンセラーが答えている場合ですが、
それに合致した内容を「のりじ」さんが、お話している可能性があります。
カウンセリングいついて、「具体的であったり」「批判的であったり」です・・・。
「のりじ」さんが、そういった内容をお話している真意は何なのでしょうか?
「聞かれたから・・・」であっても、
「どこまで話すか」は、無意識に、または意図的に貴女が決めています。
前のカウンセラーの不快に感じた処などを伝える事で、
「そういった関わり方をしてほしくない」というメッセージを
無意識にですが、新しいカウンセラーに伝えているのかもしれません。
一度、お考えになってみると、より自分の深層心理が分かるかもしれません。