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「S・H」さん、対人恐怖・発達障害、転職先で不安
2014年8月31日
*** ハンドルネー� ***
S・H
*** ご相談の内容 ***
25歳、男、再就職が決まったばかりで近々入社予定
〇現在の悩み
他人とうまくコミュニケーションがとれず、
人間関係がいつも悪い方向に向かってしまうこと。
対人恐怖や発達障害が原� ではないかと思っている。
また10年近く軽度の鬱のような状態であり、
気持ちが晴れないような感じが長い間続いている。
そのため、
1)カウンセリングを受けて自分に自信を持ち、性格を変えたい
2)コミュニケーション能力、対人スキルを人並みに向上させたい
3)認知の歪み(?)を改善して憂鬱な気分から開放されたい
(明るい自分を取り戻したい)
と考えており、このたび相談させていた� きました。
〇これまでの経緯
幼少期~小学校時代:
恥ずかしがり屋ではあったが目立ちたがり屋で、
馬鹿をして人を笑わせることが好きでクラスではちやほやされる方� った。
でも少し無理していたところもあった。
中学時代:
環境の変化から入学初期に自分を出せず、
あまり笑わない無口なやつというイメージが定着してしまう。
自分は本当はこんな性格ではないん� 、もっと明るく
みんなと一緒に笑いたいという気持ちを押し殺した抑圧された3年間だった。
その反面、勉強やスポーツは常にトップだったこともあり、
がり勉というよりも優等生のように見られていたので、
変な自信やプライドだけがこのとき強くなったように思う。
(この時期が自分の性格の偏りに最も影響してしまったのではないかと思う)
高� �時代:
高� �では中学時代の自分を知る人は少なかったため、
部活を通じて友達もたくさんでき、少し馬鹿なことをしたり
明るく振舞ったりできるようになっていたが、高� �2年のときに
当時付き合っていた彼女に振られてしまい、そのショックで醜形恐怖症になる。
鏡に� る自分を見るたびに顔が大きく醜く感じ、
周りの目を異常に気にするようになった。
現在では醜形恐怖症自体はかなり落ち着いたが、
当時はそのことばかりが常に頭にあり、
ネットで美容整形のサイトばかりを調べたり、� �の筋肉を溶かして
一時的に小顔にするような注射を打ちに行ったこともあった。
この頃から恥ずかしがりというよりも軽い対人恐怖のような状態にまで悪化し、
学校に行くのが億劫になり� �繁に遅刻や� 席を繰り返すようになる。
また� �繁に死にたいと口にするようになったため、
心配した母が精神科の受診を勧め、
そのときからメイラックスを服用するようになる。
気持ちが不安定のなかなんとか志望していた大学に受かり、
卒業する頃には少し気持ちもましになる。
大学時代~現在:
大学時代も友達はある程度いたが、友達といても常に緊張しているような感じで、
友人たちとの旅行や飲み会など緊張する場には
頓服薬を飲まないと不安でたまらない状態だった。
アルバイトも人間関係があまりうまくいかないことが理由でいくつか転々とした。
醜形恐怖症も何度も再発し、
講義も休みがちになり1回生のときには単位を全く取得できなかった。
一度目の就職活動のときには面接のことを考えると嫌になり
就職活動から逃げるように休学をした。
このように苦手なこと(特に人との関わり)から逃げる傾向が顕著になり、
回避性パーソナリティ(?)にもなっていたように思う。
翌年の二度目の就職活動では当時付き合っていた彼女(現在の奥さん)との間に
子どもができたこともありなんとか就職先を見つけ、営業職で採用される。
しかし働き始めてからも取引先の方や職場の上司らとの
コミュニケーションがうまく取れず、ノイローゼになり
半年で逃げるように離職してしまう。
それから再就職活動の結果、今回の会社に採用され来週から働く予定。
次は人間関係やコミュニケーションの問題で辞めたくないので、
薬で気分をごまかすのではなく� �本的な問題を解決し、自分を変えたいです。
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<お返事>
「S・H」さん、初めまして風早里美です。
投稿の内容を読ませて頂きました。
転職先への勤務は既に始まっていらっしゃると思います。
出来るだけ早くお返事をしたかったのですが、申し訳ありませんでした。
時系列に整理をされている書き方や、
その時々のポイントのまとめ方を読ませて頂き
「S・H」さんの聡明さと真面目さ、そして繊細さが伝わってきました。
恐らく、だからこそ今、
それらの長所でもある資質が、貴方自身をを苦しめているのですね・・・。
ただ、これらを読ませて頂き、
また、高� �時代より病院にも掛かられていらっしゃる事や
その通院が、お母様の勧めであった事、
また、結婚をされてお子さんもいらっしゃるとの事・・・、
それらの状況下での転職ですから、不安は大きいのであろうと思います。
≪次は人間関係やコミュニケーションの問題で辞めたくないので、
≪薬で気分をごまかすのではなく� �本的な問題を解決し、
≪自分を変えたいです。
と、書かれていらっしゃるように、その思いは強いの� と感じます。
� からこそ、出来るだけ早く再検討を頂き、行動に移して頂きたい事があります。
長期間、通院され投薬を受けていらっしゃるご様子ですが
ご自身も書かれている様に、
単なる”うつ病”ではなく「人格障害」である可能性は高いように感じます。
私は医師ではないので、診断は出来ませんので、
可能性の一つとしてお考え下さい。
”心の癖”とでもいう「人格障害」は、
ご自身が書かれている様に「回避性」も含まれるかもしれません。
ただ、経験上色々な「人格障害」が複合的に存在する事が多いように感じます。
”うつ病”は合併症のような状態で、現れたりする事が多いようです。
「人格障害」というと「完治出来ない病」のような印象になりがちですが
私は決してそうではないと思っています。
そこでご提案ですが、どういった医療機関にかかられているのかわかりませんが、
長期間に渡るサポートが改善に向かっていない事が現実だと云う事だと思います。
� 意ある医療機関もありますが、残念ですが、そうでない� �合もあります。
また、� 意はあるがクライアントとの相性が悪い� �合もあります。
ある程度の投薬は必要だと思いますが、
ここに書かれているように根治療法にはなっていません。
そこで、これらのプロセスと現状を考えると、
出来るだけ早く、通いやすい近くのカウンセラーを探され
相性のあうカウンセラーと出逢い、面談を開始される事をお勧めします。
目的は、本来の根治療法の成育歴などを含むカウンセリングの前に、
現在の転職先で、「S・H」さんが業務遂行中の吐き出しへの傾聴支援、
アサーショントレーニングを含むコンサルと、メンタルサポートをお願いする為です。
前職の精神的ご経験をフィードバックされ、どのように対処されたか
今回の就職活動に対し、どのように生かされた結果の転職であったか
書かれていらっしゃらない為、全く的違いなご提案になる可能性をお許し下さい。
今の「S・H」さんの状態では、
"あっ!”という間に、勤務先での日々の出来事が絡んでいくと思われます。
絡み始めると、更に混沌としてしまい、混沌として自分を見失う事に対して
ご自身がパニックを起こしてしまう可能性が高いと思うからです。
「� �張ろう」と思っていらっしゃるお気持ちを
折ってしまうようなご提案で申し訳ありません。
ネガティブに感じるご提案ではありますが、
貴方を責める追い詰める為ではない事は
文� を読みこんでいた� ければ、
ご理解頂けるはずだと信じながら書き込んでいます。
ご結婚・お子さん等の状況で、「何とかしなければ」と思い転職をされました。
恐らく書かれている文� からポテンシャルの高さや、恐らく高学歴を含む諸条件で、
再就職を決める事は難しい事ではなかったと推察します。
誰でも、「始める事」は、簡単だと思いますが、「続ける事」は難しい事です。
「何かを決めてほしい」「何か前向きな行動をみせてほしい」・・・・、
悪意ではないまでも、
そう願っているご家族の気持ちに応えようと無理をしていませんか?
同様な状況下で、「行動した〈転職)けど、駄目� った」
というマイナスのスタンプ集めをした事例を多く傾聴してきました。
その事は、余程何かの必然で善意あるキーマンが
転職先企業にいなければス� ーズにいく事は難しいのが現実だと思います。
「S・いH」さんは、今・・・、
貴方にとってサポートが必要であることを認識していらっしゃいます。
� からこそ、ここに投稿をされたの� と思います。
ご縁があり転職した企業・・・・
ご自身でも、ある程度納得度が高かったことと思います。
� からこそ人間関係を含む現状や、ご自身の心のあり方が複雑に絡んでしまう前に
専門家のサポートを受け、「二人三脚」で温もりを感じながら
「いち、に」「いち、に」と掛け声をかけてもらいご自身のペースを探し、
自分を無理させる� けでなく「叱咤」したり「激励」したり「甘えさせたり」、
どの様なペースが、どのような”コツ”があるのかを探してみては如何でしょうか?
そして自分の「取扱説明書」を作成し、
それを有効に活用し心だやかな時間を手に入れられるよう歩いていきませんか?
大切に今回の転職を考え、ご自身の心を大切に考え・・・
少しでも自分を助けてあげられるように、行動してみませんか?
私も含め、通院先の医師も、奥様でさえ、誰も「S・H」さんを変える事は出来ません。
でも、「S・H」さんだけは、自分自身を変えることが出来ます。
「行動される事」も、「行動しない事」も、貴方の判断です。
私もずっと、どこかでは「追いかけられるような人生」を走ってきたと思います。
でも、40歳の時にカウンセリングを受けて、「心穏やかな時間」を手に入れました。
お子さんの為に、奥様の為に、そして何よりも「S・H」さんの為に
『ちょっとした勇気』と、『具体的な行動』を選んでほしいと思いました。
ここに、「書き込んでみよう」と思われた、ちょっとした勇気の選択が
いつの日か少しずつ・・・、
貴方自身を「大きく変えていく」可能性があると私は思っています。
応援していますね・・・。
風早里美