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「ネオン」さん、『AC』だと思う私、母への罪悪感
2014年8月30日
*** ハンドルネー� ***
ネオン
*** ご相談の内容 ***
AC� と思ってしまうことと、甘えてしまうこと、胸の痛みに悩んでいます。
私はACなのではないかと、何度も思ったことがあります。
ACに当てはまる部分も多々あるのです。
しかし、AC� と認めることは、私の家族が機能不全家族だと考えることに等しく、
AC� と思う度、罪悪感でいっぱいになります。
私の家族は、悪くないのです。
優しくて、でも叱るべき時は叱ってくれますし、
色々なところにお出かけして、私に色々な体験をさせてくれます。
どの人が見ても、私の家族を機能不全家族だとは思わず、
むしろ� 晴らしい家族だと思うはずです。
自慢しているわけではなく、本当によく「優等生で性格の良いお子さん」と
「明るく� 敵なお母さん」と「家族のことに協力的なお父さん」と言われるのです。
私が優等生で性格が良い否かはともかく
(というか真逆で、外では優等生かもしれませんが
家の中では甘えん坊のおバカな典型的なダメ子です)、
父と母は本当に言われる通り� と思います。
夫婦仲も、他の家族に比べればかなり良いですし、
私の目から見ても「ラブラブ」です。
おそらく、私の悩みを私の家族を知る人に話せば、
こんなに良い両親を持つのに甘え� と、口を揃えて言うでしょう。
� からこそ、私がこのように悩むことが本当に悪いことに感じてなりません。
でも、この悩みが出てきてしまうのです。
今は特に、この悩みが出てきてしまうことに悩んでいます。
何で悩んでいたかというと、
悪口になるので言いたくないのですが、主に母の口の悪さでしょうか。
小学生の頃から、何を血迷ったのかわかりませんが、
家族に対し被害妄想を抱き、自分の体を傷つけていました。
この時は母にものすごく怒られました。
悪いことをしたと思います。
なぜ被害妄想が起きたのか考えた結果、
最近は全くそのようなことはないのですが、長い期間度々母は私に「死ね」など、
もし同級生が誰かに言っていたらいじめになるような
多種多様な言葉を私に言うことがあり、
このことが一つの原因なのかなと思いました。
でも、母曰く、そのような言葉は愛情を持った言葉なので
人の心を傷つけないの� そうです。
� から、母の口の悪さを
私の失態の原因にしてしまうのは、なんだかとても申し訳ないです。
母は悪くないのです。
悪く思わないで下さい。
また、最近は母の口の悪さのせいで傷ついたと
幾つかのメールカウンセリングや
メール相談サービスに相談してしまっていました。
このことも母にばれて、母を泣かせてしまいました。
母の家庭は、言いたくないのですがあまり良い状態ではなく、
夫婦喧嘩や母の姉と母の両親の間の喧嘩が� �繁にあり、激しかったそうです。
お酒に酔った親に包丁を突きつけられたこともあったそうです。
母は勉強が出来る人で、大学でも勉強したかったのに、
家庭環境やお金を理由に断念して家を出て、短期大学に進学しました。
母はこのような辛い人生を、誰にも相談せず送ってきたそうです。
理由は、相談したら家族に悪いレッテルを貼られてしまうからだそうです。
� から、私にも相談なんてして欲しくなかった。
ネットに相談してもし身元がばれた場合、
家族に悪いレッテルがいつまでも貼られてしまうからです。
そのことを考えると、
確かに本当に悪いことをしたと自己嫌悪でいっぱいになります。
また、このようにしているのも本当に悪いことです。
母を泣かせたのに、また悪いことをしています。
まるで悲劇のヒロインになりたがってるみたい� と
母に言われましたが、まさにそのように私も感じます。
私は、母を泣かせたのに相談する悪い奴です。
でも、それを承知で、最後に、ここに相談したく思いました。
私が悲劇のヒロインになりたいわけではなく、
本当に、もうこの連鎖を終わりにしたいです。
でも自己中ですよね、母の中ではもうこのことは終わりなのに、
連鎖も何も全て私が黙っていれば済む話なのに、
このように思い悩み耐えられなくなるなんて。
この自己中、甘ったれもなおしたいです。
あと、最近はこのように甘えていることや
ACと思うことにに悩む他、胸の痛みにも悩まされています。
夜寝る前、胸がぎゅーっとなって、
頭の中がなんだか黒い霧がかかったような
モヤモヤ感がして、時には涙が出ることもあります。
これは、心因性のものなのでしょうか。
それとも何か体に悪いところがあるのでしょうか。
夜寝る度にこの胸の痛みがあるので気になります。
長々とすみませんでした。
もうこの相談が終わったら、どこにも相談も話もせず、
明るく生きて行きたいと思っています。
最後に、私の悩みに、少し� け、付き合ってください。
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<お返事>
「ネオン」さん、初めまして風早里美です。
投稿の内容を読ませて頂きました。
読ませて頂きながら、胸がいっぱいになりました。
とても、とても切なく、哀しい気持ちになりました。
それは、「ネオン」さんがご自身を、今のこの状態でも責めて、
罪悪感を感じていらっしゃる事が伝わってくるからです。
「ネオン」さんが感じている事は、
それが事実であっても無くても、大切な心の動きなのです。
苦労をされたと表現されているお母様であっても、
「ネオン」さんが感じている事を止めることは出来ません。
「AC� と思ってはいけない」
「”家族機能不全”だと思ってはいけない・・・」
そう、ご自身に戒めれば戒めるほど、
”心”は、自由になりたくて反発すると思います。
私のカウンセリングルー� を訪ねてくださる色々な方は
「私は虐待を受けたわけではないのに・・・」
「無料カウンセリングの中の人達は、もっと過酷なのに私は甘えてる」
「親は、私を愛してくれたのに・・・」
そういった言葉を、おっしゃる時があります。
「私程度の悩みで、カウンセリングなんて受けていいのでしょうか?」
そんな事を お話になる方もおいでになります。
「ネオン」さんは、行間からきっと年齢的に10代の方� と推察され
そのように思われるお気持ちが強いように感じます。
ただ、お母様が「相談してほしくない」とお気持ちを話されても
何処かに、誰かに「相談してみたい」ご自身の”心の動き”は
流れ出る水の様に止めることは出来ないように感じます。
ここにも、「これで、もう相談をしない」と決めていらっしゃるようですが
心に無理をすると、身体症状として
「無理をしている」心のメッセージとして現れるように思います。
『胸の痛み』は、過度の緊張をふくむ環境によって
”パニック症状”が起きているように思います。
また、以前は身体を傷つける「自傷行為」が起きていたとも書かれています。
「ネオン」さんの心は、悲鳴をあげている様に私は感じます。
≪母はこのような辛い人生を、誰にも相談せず送ってきたそうです。
≪理由は、相談したら家族に悪いレッテルを貼られてしまうからだそうです。
≪� から、私にも相談なんてして欲しくなかった。
≪ネットに相談してもし身元がばれた場合、
≪家族に悪いレッテルがいつまでも貼られてしまうからです。
「ネオン」さんは、この様に書かれています。
「相談したら家族に悪いレッテルを貼られてしまう」事が嫌で
誰にも相談しなかった事は、お母さんの心がそう感じて決めた事です。
決して「ネオン」さんが感じた事ではありません。
勿論、お母さんは一生懸命に生きてこられ、子育てをされたきたのでしょう・・
� からこそ「ネオン」さんは、お母様に対して
必要以上の申し訳なさを感じているの� と思います。
但し、その事と「ネオン」さんが感じている事が、
お母さんと同じでなくてはならないという事の理由にはならないと思います。
確かに私も含め、親という存在は未熟ながらも一生懸命の子育てをします。
時に、それが「認められなかった」と感じる現実を突き詰められた時に
『� �張った自分』を全面否定されたように感じ、それをかばう為、
「自己防衛」が起きて、相手を攻撃したり、事実を認めず否定したくなります。
お母様の行動や言葉も、そういったものであった可能性を感じています。
「ネオン」さん、もう自分が感じている色々な事を許してあげませんか?
何かを感じている自分の気持ちを、そのまま受け入れてあげることで
他の選択肢を、結果として受け入れていけるようになったりするのです。
申し訳ありませんが、お母様はご自身の心の
フィルターが邪魔をして何かの反応をしてしまい、
本来の� 直なお気持ちで「ネオン」さんに向き合えない状況のように感じます。
そこで、今後「ネオン」さんの心が、これ以上の身体症状や、
行動が問題行動を起こさない為にも、試してみて頂きたいことがあります。
それは、「お父さん」への相談です。
「ネオン」さんが、本来は自分の言葉で相談する事が大切だとも思います。
しかし、今は「ネオン」さん自身が、
これらの相談をするという行動を否定的に受け止めており、その前提では「正直な相談」は出来ないように感じます。
そこで、お父様へ、この「ご相談」と「私のお返事」をプリントアウトされ、
全て読んで頂き、「ネオン」さんの心に向き合って頂きたいのです。
「ネオン」さんにとって、「お父さん」はどういった存在ですか?
一度、そういった面から行動する事を考えてみませんか?
「ネオン」さん、
「ネオン」さんは、「ネオン」さんでいいんだよ・・・。
そういった安心した気持ちの中で、
「ネオン」さんが、貴女自身を育ててあげてほしいと願っています。
身体も心も、リラックスした状態で
緊張感の中からくる胸を痛みを感じず、
自分の感情を大切に感じてみませんか?
勿論、街中で「リンゴが欲しい」と思ったからといって
支払いをしないで、スーパーから万引きするということではありません。
その上で、「こう感じている」と自己理解し、
・・・・でも「こう行動しよう」と決める事が大切なのです。
「行動する」「決める」前には、
「どうしたい」と自分が感じているか・・・
それを認識し、「しっかりと知る」必要があります。
出来れば投薬� けでなく、しっかりとした専門家のサポートを受けて
既に複雑に絡んでいると思われる、ご自身の心を探してみてください。
自分自身に対して「どうしたい?」と尋ねながら、
少しつ、「あっ、こうしたい・・・?のかもしれない」と、
「自分探し」をして頂きたいと思います。
以下の通り、お父様にもメッセージを書きましたので
ご協力をお願いする様、考えてみてください。
応援していますね・・・。
風早里美
≪お父様へ≫
「カウンセリング」は目に見えないもので、
分かりやすい結果が見えにくいものでもあります。
また、色々な残念なあり方をする面談事務所が存在する事も事実です。
色々なカウンセラーと、出逢わせてあげてください。
とても、相性が大切だからです。
ご本人が、「申し訳なさ」を強く感じる方のようですので
自己主張するにも遠慮を感じるようですが、
『何となく話せない』と出逢ったカウンセラーに感じた時、それが正しいです。
一見我儘にも見える行動ですが、「何となく」は「小さな情� �」の集約です。
どうか、ご本人の気持ちを大切にしてあげてほしいと思います。
また、願わくば、ご本人の面談以外に、
お母様にもカウンセリングの必要がある可能性があります。
この「ネオン」さんの状況は、お母様からの連鎖の可能性が強いからです。
但し、お母様が”犯人”なのではなく、お母様自身も被害者なのです。
まずは、お母様の中にある「� �張った自分」「� �われない自分」を
癒して差し上げることから、初めてみて頂ければと思います。
そういった意味で、お父様には、お母様のメンタルサポートもお願いします。
お父様にも、色々なお気持ちやご事情があると思います。
今までも、お母様だけでなく、お二人で一生懸命に子育てをされたのでしょう。
ただ、前述した「自己防衛」に疎外されることなく・・・
出来れば、「お子さんの笑顔」を目指して
『前向きなターニングポイント』とお考えになり、
「ネオン」さんと、お母様の心が
自由を感じる様に、ご協力を� �ければと思います。
応援しています・・・。
風早里美